旋盤の基礎用語

ここでは旋盤で用いられる用語ついてご紹介します。

仕上げ面

切削加工で出来た工作物の表面にあたる部分を意味します。通常はここの面精度が品質の管理対象になります。旋盤は主に軸物ですから、他の部品と結合されて使われる際に可動部・摺動部となることが多いです。そのため、面精度がキッチリでていないと、完成品の動作に影響を与えてしまいます。素早い加工と仕上げ作業で、表面精度をどこまで上げられるかが旋盤業者の腕の見せ所です。

送り/送り速度

長手方向(軸方向)の削る量を言います。また、送り量を総じて「送り」ともいいます。この送り量と削る半径の大きさで刃物の加工時間が変わってきます。

旋盤加工で回転する材料を削っている際に、少しずつ軸方向で材料を動かしながら削り進めます。その軸方向の進む速度を送り速度と言います。送りが中断するような場合については、送り速度という概念はありません。

主運動

工具と工作物の間に生まれる切りくずが出来る部分の運動を主運動と言います。主運動をすることによって、切削が行われます。切削において主要な動きであることを意味し、切削のために使われる運動の力として主運動の占める割合が大きいです。

送り運動・送り運動角

主運動と並んで、工具を工作物に送り込んで切削をし続けるための運動を意味します。切削仕上げ面に指定された形状の加工を施したい場合にする運動も、送り運動といいます。送り運動と主運動が一緒に行われる際に、2つの運動によって出来る角のことを送り運動角と言います。

 

基本的な用語をまずは知り、旋盤加工の知識の一歩としましょう。外注先と技術的な折衝をする際にも有効です。