旋盤で加工できる材料と注意点

金属加工を施すことを考えたとき、旋盤で加工できる金属にはどういったものがあるかをご紹介します。

どういった金属が旋盤加工に適しているのか、金属によって旋盤加工の際の注意点も知っておくことは大切です。

SUS(ステンレス)の旋盤加工

SUSは旋盤加工で最も使われる材料の一つです。SUSは材料が硬いために、送り速度に気を付けないと、旋盤の刃に負荷がかかり、割れや欠損が起こってしまいます。ネジ切り、突っ切り、穴あけ、溝入れといった旋盤ならではの加工が出来ることはもちろん、滑り止めなどにも用いられるローレット加工が出来るのが特徴です。

アルミニウムの旋盤加工

アルミも旋盤加工ではよく使われる材料です。柔らかい金属のために加工は比較的容易ですが、固定方法を硬い金属(鉄など)と同じように行なうと、チャック(製品を抑えるツメ部分)で加工品に傷がついてしまいます。また、変形・破損の原因にもなるため、チャックの締め付け具合に注意が必要です。また、加工品の変形部分をスライサーでカットする持ち手のような捨て部分をつくるといった工夫も必要なケースがあります。ただし、柔らかい金属ですので加工のしやすさは良いです。

銅の旋盤加工

切り粉(加工を施した際に出るくず)が鉄のように伸びた状態で出ないために、細かな破片になって散ってしまうことがあります。旋盤加工は可能ですが、破片が飛び散らないために主軸(製品)の回転速度をゆっくりと行なう必要があります。

樹脂の旋盤加工のポイント

金属以外では樹脂の旋盤も行えます。しかし樹脂旋盤を行なう際は材料の強度にもよりますが、金属用の刃で作業を行ってしまうと、製品自体の破損してしまうケースがあります。刃をはじめ、送り速度や回転速度を樹脂用に調節することが大切になります。

 

旋盤加工には鉄/SUS、アルミ、銅といった金属をはじめ、樹脂まで広く対応します。ただ、特性を知り適切な設定で加工をする必要がありますので、知識を深めておきましょう。

サーフエンジニアリングでは難加工な材料でも幅広い経験と技術で対応いたしますのでぜひご相談下さい。